こんにちは。ライターの大野です。
わたくし事ですが、先日、東京の実家の引っ越しがあり、読書家だった父が昔読んでいた本が大量に出てきました。
ところが、家族の中に「この本を読みたい」「とっておきたい」と思う人は1人もいない。
でもきっと、父が大切にしていたものだろうし、何やら貴重な感じのオーラを放っている本も何冊かある。もしかしたら、日本のどこかにこの本を必要としている人がいるかもしれない...
そう思うと、いくら再生紙になるとはいえ、古紙回収の日に紐でくくって処分するのをためらってしまいます。
「処分したい。けど捨てたくはない。」
これはぼくだけではなく、きっとあなたにも関係がある話。
引っ越しのときはもちろん、最愛のパートナーや大好きなお父さん・おじいちゃんが亡くなって遺品を整理するときなど。
いざ断捨離しようと思ったときに「大切にしていた、たくさんの本。どうやって整理しようか...」という悩みに直面します。
そこで知っておきたいのが家の近くにある古本買取のお店や、大手サービス。
調べてみたら、東京には本を本のまま活用しよう、必要としている人へできる限り引き継ごう、という思いで活動している人たちがいました。
この記事では、古本買取にはどんな形があるのか、東京にはどんな古本買取のお店があるのか、についてインタビュー調査の結果をもとにご紹介していきます。
まずは古本買取の3つの形を知っておこう
古本買取サービスとは、
- 本を処分したいけど、捨てたくはない
- できれば他の人に有効活用してもらいたい
- 本を売って少しでもお金に換えたい
という人をサポートするサービスです。代表的な形は、
- ①宅配買取
- ②出張買取
- ③持ち込み買取
の3つ。ひとつひとつ、特徴を解説していきますね。
①宅配買取
自宅にいながら、古本の買取をしてもらえるサービス。
自分で本をダンボールに詰めて、インターネットや電話で申込みをしたら、運送業者さんが引き取りに来てくれます。その後、お店(会社)で査定をし、買取金額をお客様に連絡して確認し、納得できたら銀行口座に振込まれて、決済が完了。
ネット申込みなら、人に会わずに24時間いつでもできるのでラクチンです。
宅配買取はたくさんの本を一度に整理したい人にとってはおすすめなのですが、ISBNなしの本・10年以上前の古い本は買取金額がつかないことが多いです。
わたしたちの買取サイトVabooでも宅配買取サービスをしています。本だけでなく、CD・DVD・ゲームなど幅広く買取をしており、スピード査定、返送料・振込手数料が無料なのが特徴。
倉庫は長野県上田市にありますが、東京に住んでいても利用可能です。
たくさんの本を一度にまとめて時間をかけずに整理したい、という方は以下から詳細をチェックしてみてください。
②出張買取
こちらも自宅にいながら古本の買取をしてもらえるサービスです。
宅配買取と出張買取の違いは「引き取り方法」と「買取金額の決済方法」。
出張買取サービスでは、そのお店の買取担当者が本のある場所へ直接お伺いし、その場で査定して買取金額が提示され、納得できたらその場で決済が完了。
メリットとしては、本を自分でダンボールに詰める必要がなく、本の整理がラクにでき、その場ですぐに換金できるところです。さらに、どんな人がどうやって査定をするのか、この本はその後どうなるのか、が見えるところもいいところですよね。
逆に、自宅・書斎・研究室などに人を呼びたくない・部屋に入られると困る、という方にはデメリットになりそう。
東京には、ネット申込みの宅配買取サービスでは買取できない古書や古い本、難しい専門書や学術書を専門に買取をしているお店がたくさんあります。
「たくさんあるけど、こんな古い本売れるわけないよなぁ...」とすぐに諦めずに、出張買取サービスを活用してみてください。
<参考記事>
古本の出張買取サービス11社を徹底比較!メリットもデメリットも解説します。
③持ち込み買取
文字通り、店舗に本を持ち込めば買取をしてくれるサービスです。
その場で査定し即換金できる、目の前の人が査定してくれるというのが良いところ。
東京には、古本をジャンル別に専門的に取り扱っている店頭買取のお店があり、出張買取と同じくネット申込みの宅配買取サービスでは買取できない古書や古い本、難しい専門書や学術書を専門に買取をしているお店もあります。
大量の本を一度に整理したい場合には運ぶのが大変ですが、手放したい数冊の本を持って店頭買取の古本屋さんに出掛ければ、新しい本に出会う・手に入れるキッカケにもなるのでおすすめです。
東京で古本買取・販売をしているおすすめのお店をご紹介
先日、東京の古本屋さんにめちゃくちゃ詳しい、バリューブックス寄付担当「廣瀬さん」がおすすめする古本屋さんを巡りました。
それぞれの特徴や考え方、専門的に扱っているジャンルをまじえて、お店を紹介していきます。
東京吉祥寺『よみた屋』
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-6-10
>>グーグルマップ
>>よみた屋のwebサイト
>>よみた屋のブログ
>>店主澄田さんのツイッター
JR吉祥寺駅から徒歩5分ほどの場所にある『よみた屋』さん。
店主の澄田さんは大学卒業後「高原書店」の社員として社会人生活をスタート。店舗の立ち上げなどを経験したあと、1992年に古本屋として独立し、吉祥寺のお店を立ち上げたのは1997年になります。
古本買取の形態
①宅配買取②出張買取③持ち込み買取
3つすべてに対応しています。
出張買取と宅配買取については、電話か買取フォームにて本のタイトルや著者・出版社などを確認の上、要相談で受け付けています。
>>よみた屋の古本買取はこちらから
店主の澄田さん自ら出張買取に出かけます。個人の方のご自宅の他にも、大学の研究室などにも出張しているので「価値が分からない本がたくさんあって困っている...」という方は、ぜひ『よみた屋』さんに相談してみてください。
買取している本のジャンル
ほぼノンジャンルのようですが、
の買取を特に歓迎しているお店です。
「おじいさんの本、買います」とある通りで、古いもの、特に1940年以前(要するに戦前)のものがあれば、ためらわずよみた屋さんに相談しましょう。
お店の印象
店主の澄田さんは、経験豊富で人柄も優しく柔らかい印象の方でした。
「古い本」は、いまのところインターネット上にも情報がないモノがほとんどで、目利き・査定は人の知識と経験に頼るところが大きい分野です。
澄田さんの積み重ねてきた知識・経験・勘所、「本屋としての在り方・姿勢」についてのお話を聴いて、「おじいさんの本=古い本」の買取において、信頼度の高いお店ではないかと感じました。
<参考記事>【インタビュー】東京吉祥寺『よみた屋』古本買取業界の雄大な流れから生まれた「本屋としての在り方」
東京高円寺『コクテイル書房』
住所:東京都杉並区高円寺北3-8-13
>>グーグルマップ
>>コクテイルのwebサイト
>>店主狩野さんのブログ
>>コクテイルのツイッター
JR高円寺駅から徒歩5分ほどの場所にある『コクテイル書房』さん。
このお店は、なんと古本屋と居酒屋を両立させている驚くべきお店。さらに驚いたのは、2021年1月から古本屋兼居酒屋の店舗内に「缶詰工場」を設備して、『文学カレー』を缶詰にして販売すると言うこと。
「店主の狩野さんはスーパーマンだ」と、インタビュアーの廣瀬を唸らせました。
古本買取の形態
②出張買取③持ち込み買取
に対応しています。
「人と人のつながりで古本の買取をしている。大学の先生から研究室の資料を買取りすることが多い。」
とおっしゃっていました。
買取している本のジャンル
ほぼノンジャンルのようです。
店主の狩野さんは、人と人のつながりや、相手の心を大切にする方。
「本は、その人の内面を作ってきたものだから、本の買取価格についての説明はしっかりするようにしている。」
と話していました。
お店の印象
お店がめちゃくちゃステキで、料理もカレーも美味しくて、お酒も美味しかった。
なので、ぼくがおすすめしたいのは、持ち込み買取です。
飲みに行くのか、本を持ち込み買取に出しに行くのか、何しに行くのかちょっとわかんなくなっちゃうけど、とにかくお店に行ってみて欲しい。
狩野さんのパワーと熱を感じるだけでも、行く価値があります。
まずはお店に行ってみて、狩野さんに触れてみて、もし、この人にお願いしたい!と思ったのであれば。コクテイルさんに買取の相談をしてみてもいいかもしれません。
<参考記事>【インタビュー】東京高円寺『コクテイル書房』まちづくりと古本・古書買取の未来について
東京向島『書肆スーベニア』
住所:東京都墨田区向島2-19-11ププレ隅田公園1F
>>グーグルマップ
>>書肆スーベニアのwebサイト
>>書肆スーベニアのツイッター
>>書肆スーベニアの販売サイト
>>店主酒井さんが参加している「本屋ラジオ!放送局」
都営浅草線本所吾妻橋駅から徒歩10分、もしくは東武伊勢崎線とうきょうスカイツリー駅から徒歩10分の場所にある『書肆スーベニア』さん。
元々出版関係の会社で働いていたところ、独立して本屋をはじめた店主の酒井さん。
お店では古本だけでなく新刊も取り扱っています。ご自身が新刊に関わる仕事をしていたことや、紙の本の「30年後の未来」を考えての、思いのある行動をされている方でした。
クールにビジネスのことを考えて本を取り扱っている側面の方が強い人で、商売をしていく上で持つべき姿勢について勉強させられるインタビューでした。
<参考記事>
【インタビュー】東京向島『書肆スーベニア』未来のために新刊という木を植える、エモくてクールな古本屋。
古本買取の形態
webページでは、
①宅配買取②出張買取③持ち込み買取
3つすべてに対応しているとなっていますが、9割以上が持ち込み買取のようです。
出張買取はお店(向島・押上)から徒歩圏内の場所であれば、受け付けているそうなので、ご希望の方は一度相談してみてください。
基本的には持ち込み買取がメインのお店、と考えておいたほうがよいでしょう。
>>書肆スーベニアの古本買取はこちら
買取している本のジャンル
ジャンル問わず、買取しています。
特に美術(アート)・写真集・絵本・思想・サブカル・文庫は大歓迎。
本の他にも、CD・DVD・絵ハガキ・古写真・映画パンフレットなども買取しています。
まちの古本屋さんに出掛けてみよう
東京に住んでいる人が、古本を「処分したい。けど捨てたくはない。」と思ったとき、サポートしてくれる古本買取のお店をご紹介しました。
今回紹介したお店は、古本買取を通じて地域に根づき、次世代に引き継ぐべき本を本の形のまま循環させる役割をを担っています。
リアルな本屋には、インターネットにはない思いがけない本との出会い、人との出会いがある。
家の近くにある古本屋さんをインターネットで調べてみて、ぜひ、実際に訪れてみてください。
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コロナウイルスの影響が気になる方は、集荷時以外は誰とも会わずに済む宅配買取がおすすめです。直接店舗に行かなくていいので時間は大幅に節約でき、交通費やガソリン代も節約できます。
以下の記事で、ノマド的節約術の松本さんが、おすすめの宅配買取サービスを紹介しています。
本を売るならどこがいい?おすすめの古本宅配買取サービス10選【20社使って徹底比較】
宅配買取サービス選びで迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、また!